インプラントジャーナル IMPLANT JOURNAL 35号

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国際A4判

特集

- 緊急座談会 -
臨床のナビゲーターとしての解剖学を提案する 【上顎総論編 】 [ 高橋 常男+北村 豊 ]
CTを撮影して、そのデータを解析し保有することは、臨床において心強いナビゲーターを得たようにも考えられます。ただし、それらのデータから正確に 診断ができているかどうかは、その基礎に解剖学知識があるという大前提が必要となります。つまり、X線写真の二次元像であろうとCTの三次元像であろう と、画像上の診断能力あるいは診断知識を高めるためには、画像の基データとなった生体の解剖学的理解ができているかどうかというのが重要となってきま す。  口腔外科手術やインプラント手術を行う上で、CT像で読影・確認した部位と実際の術野に存在する部位とで、不一致点が生じる場合もあります。そのよう な状況に遭遇した場合に、経験豊富な術者であれば術式を修正して難を逃れることが可能でしょう。しかし、経験も浅く、教科書的な知識しか持ち合わせてい ない術者であれば、そのような状況に対応できるかどうかも疑問です。このように、これまで学んできた解剖学は、基礎として臨床とは切り離して考えられて いたように思います。また、放射線学も独立した学問として存在している感が強いと思われます。われわれが学ぶべき解剖学とは、やはり臨床を念頭に置いたものでなくてはなりません。臨床は総合力であり、すべての学問を統合して学べることが重要だと考えます。

内容

  • Lateral approach sinus liftの偶発症 - 上顎洞粘膜裂開 - [ 小林 文夫 ]
  • 新しい概念に基づいた水平的歯槽堤拡大術とインプラント床形成 - ピエゾ式超音波機器による骨切とボーンスプレッダーによる骨拡大埋入術(PS法) - [ 大藪 知孝 ]
  • 審美性を追求するためのインプラント治療の問題点 - Platform Switching™の有効性を考察する - [ 佐分利 清信 ]
  • Mac OSX用DICOM データ解析ソフト「OsiriX」の実力 - その4 「応用編 インプラント術前計測」 [ 高村 宗俊 ]