インプラントジャーナル IMPLANT JOURNAL 32号

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国際A4判

特集

前歯部インプラントの埋入ポジションと補綴形態- 生体との調和と審美性の共存- [ 桜井 保幸 ]
従来の抜歯即時埋入インプラントの概念は、1989年にLazzaraによって紹介された新鮮抜歯窩即時埋入インプラントが基準となっており、そこでは抜歯窩の径にできるだけ合わせたインプラント体を使用することが、骨吸収を抑制できると考えられていた。しかし、歯根膜を有しないインプラントでは唇側骨板の吸収を抑えられないことが判ってきた。 抜歯即時埋入インプラントの新たな概念が普及していく中で、その補綴形態については「歯肉縁下がレスカントァで歯肉縁上は天然歯歯冠形態の模倣」というように単純に一括りで考えられているように思われる。しかし、患者個々に対しての「生体との調和」および「審美性の獲得」を共存させるためには、患者 個々の口腔内環境や残存歯列の状態、表情などを十分に考慮した上で、インプラントのポジションも含めた総合的なデザインが必要となる。

内容

  • ソケットリフトから上顎洞炎を発症した症例 -上顎洞底挙上術の臨床 その2 - [ 小林 文夫 ]
  • 審美領域におけるSocket preservationの応用 -上顎中切歯単独インプラント- [ 瀧野 裕行 ]
  • 磁性アバットメントを利用したインプラントオーバーデンチャーシステムについて -鋳造用合金「アトラクティP」を用いたインプラント磁性アバットメント- [ 島田 英輔 ]
  • 病変部位に対する抜歯即時埋入インプラントの臨床 [ 鳥羽 修平 ]
  • ソケットリフト適応症の再考とリカバリー法について - Take off socks method [ 水口 稔之 ]
  • インプラントシステム実勢検証 -バイオホライゾンズ・インプラントシステム編-
  • Mac OSX用DICOMデータ解析ソフト「OsiriX」の実力 -その2「3Dを作成し観察する」- [ 高村 宗俊 ]